美味しいちりめんができるまで
ステップ1
2隻で網を引っ張る漁法「機船ふな引き(通称、ぱっち網)」でちりめん漁を行います。
「かもめ」が乗ってるブイより前がちりめんを追い込む網で、後が魚が溜まる袋になっています。
ステップ2
本船と運搬船で3隻1組。
運搬船で袋だけを取り上げているところです。
ステップ3
ちりめん以外の物をすくい、捨てます。
えさを求めて「かつお」などが群れてきます。
ステップ4
氷水(海水)の入った船倉に魚を取り込み、鮮度を保ちます。
身もしまり、日持ちも良くなります。
ステップ5
水揚げ風景。量の少ない時は、コンテナに入れてトラックで工場まで。
多い時は、ポンプで吸い上げます。
ステップ6
網に入ったちりめんは運搬船に引渡され、いち早く、おばちゃん達の待つ工場へ運ばれます。
木嶋のちりめん、ふるさとの味は、漁師達とこのおばちゃん達によって支えられているのです。
ちりめん豆知識
ちりめんとは小魚の総称で、かたくちいわしの稚魚が最高級品です。宇和海近辺では、ほっぺたが垂れる程美味しいので「ほおたれ(ほうたれ)」と呼ばれています。
他のいわしは、ほおたれとはいいません。生きている時は透明で「なま」と呼ばれ、湯をくぐれば真っ白な「釜揚げ白子」となります。それが乾燥すれば、クリスタルのような「ちりめんじゃこ」となります。
また、ほおたれは成長する段階でも呼び方(通称)が変わります。ちりめんに腹わたができると「かえり」。脱皮するという意味からです。
その後は大きさによって小羽・中羽・大羽いりこと呼ばれます。 生干しは「ほおたれ丸干し」と呼ばれ、軽くあぶって召しあがるのがおすすめです。